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2009年 11月 18日
フランスの小説家、ポール・ブールジェの名言。
詩人として出発して、批評家として名声を得て、小説家として大成した、という経緯を持つひとです。まぁ文学畑から出ることは無かったようですが。功績としては、当時忘れ去られようとしていたスタンダールを再発見し、世に知らしめた、ということが大きいようです。批評家って何かの批評批判ばかりをするようなひとだと思われていますが、実際はその対象となる作品を、批評を通して広く周知する、という役割も担っているんだと思います。じゃないと商売として成り立ちませんし。 名言に行きまして・・・シンプルながらなかなか奥の深い言葉ですね。考えた通りに生きるのか、生きた通りに考えるのか、順番が逆なだけですが中身は大違いです。生きた通りに考える、というのはちょっと意味が分かりづらいですけれども、要するに日々の生活ありきであり、考える間も無く追い立てられて、やっとその余裕ができたときには考えるべき人生の期間は終わってしまっていて、既に確定してしまった過去の生きかた、生きざまについて思いを巡らせるしか手が無くなってしまう、といった状況のことを指します。後悔先に立たず、の典型例ってことですね。 それなら自分の考えた通りに生きてゆこうじゃないか、となるわけですけれども、これが実は結構難しいことでありまして・・・何せ未だ至らぬ未来の人生について事前に考えなければならないことになりますから、思考材料は極端に少なくなりますし、余程の自信家でも無い限り、その実現可能性というやつに戦々恐々としながら、これからの人生を考える羽目になるわけで・・・こんな大変な思いをするんだったら、とりあえず生きてみてから考えても良いんじゃないかなー、なんて弱気になることもあるんじゃなかろうかと。 それでも、その重圧やら不安やらを押し退けて、確固たる意志で思考と試行を重ねることができるひとであれば、自分の考えた通りに生きる、ということも充分できるんじゃないかな、と思うわけです。要は、そうしよう、という覚悟の問題なんじゃないでしょうかね。多分。
by feeling_stone
| 2009-11-18 23:57
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